経費とか仕入の計上時期?
そりゃ、払った時でいいでしょ。
と、このようにお考えの方、多いかと思われます。
売上の記事をご覧いただいた方ならお分かりいただけるかと思いますが、上記の考え方では、少々よろしくないです。
そこで、今回は以下のことを解説していきます。
〇必要経費とは?必要経費の計上時期と金額
〇売上原価とは?売上原価の計上時期と金額
必要経費とは?必要経費の計上時期と金額
必要経費とは、その年の収入を得るためにかかった費用の金額を言います。対価(代金)の支払いが済んでない場合であっても、支払うことが確定している金額は必要経費として計上をします。
収入金額に対応する 必要経費 | 〇売上原価 〇総収入金額を得るために直接かかった費用 |
期間に対応する 必要経費 | 〇販売にかかった費用(販売費) 〇経営にかかった費用(一般管理費) 〇上記を含むその年の費用 |
売上原価とは?売上原価の計上時期と金額
売上原価とは、一定の方法により計算した販売物品などの仕入値(元値)です。
〇債務が発生 していること | 〇現実に現金などで支払った費用(前払費用など除く) | |
支払うべき債務の確定した金額 | 〇事実が発生 していること | |
〇金額が確定 していること | 〇未払の費用(取引は完了したが、対価を支払っていない) |
ここでも、現金払いなどでその場で領収書を受け取った、など、その場で取引が完結する場合はその経費を支払った時で計上してかまいません。
しかし、費用の支払いを掛でするなど、未払の状態でも、それを支払うことが確定しており、金額も決まっているのであれば、その時点で計上が必要になります。
なお、上記はあくまで原則です。経費の計上方法には、減価償却費など独自のルールで計上するものがあります。
また、小規模事業者は届け出をすることによって、現金の出し入れに基づいて経費を計上することもできます。
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